将来の事を考え、一年以内を目処に引っ越しをするつもりでいた私達。希望は、夫の会社からすぐ近く、私の会社からも近く、ショッピングに便利で、もう少し中心に近い所。
ミュンヘンは競争のように、いい物件がすごい早さで埋まってしまうので、今ぐらいから計画的に探し始めた方がいいよね、という事で週末にアパートの見学に行って来ました。
行く前から「この価格だとちょっと高過ぎだよね、でもミュンヘンで新築なんて滅多にないから、、、借りちゃう?でもやっぱり高いよ、やめよう」と話しながら、それでも勉強する意味で、見るだけ見に行きました。
アパートを見学してみると、夫の方が『ココしかない!』くらいの勢いで気に入ってしまい・・・
一方私の方は、『私だってすごく気に入ったけど高過ぎ』とかなり現実的。「一ヶ月にこれだけ払うくらいなら、買っちゃおうよ」と夫にもちかけ、夫は「ミュンヘンでアパートなんて買えるわけないじゃん」とすぐ否定。私は昔から家を買いたい派、夫は買いたくない派。
買いたい派が、「じゃあ、売り物件があるかどうか聞いてみようよ」と言うと→あった、「じゃあ、いくらくらいするのか聞いてみようよ」→価格を教えてくれた、「じゃあ、売りに出てる物件を実際に見てみようよ」→一階下で見せてくれた、とトントンと条件が目の前に並びました。
家に帰って、それぞれの親に相談して悩む私達。悩み始めて3日も経たない内に、売りに出ている2軒のアパートのうち1軒は売れてしまい、ますます早急な決断を迫られる日々。テレビでは、世界不況のニュースが流れる毎日。日本では、都内の物件があまり過ぎて困っているというニュース。こんな中で家を買うというのは、かなり勇気がいります。でも不況になると、東ドイツや東ヨーロッパから仕事を求めてミュンヘンにやってくる人達が多いので、ここはちょっと特殊なのです。
そして、とうとう購入する事に決め、4週間までキープできるという手付金を払ったのでした。